ロンドン日記

ロンドン地下鉄でテロ

ここ数カ月、いろいろと忙しく、このサイトを顧みる時間もあまりなかった。記事を書いたり、写真を載せたりする余裕がなかった。時間の余裕というよりも、精神的余裕がなかったと表現したほうがよいだろうか。

それにしても世の中が不穏だ。北朝鮮はミサイル発射に核実験と挑発行為を繰り返している。自然現象でも台風やハリケーンが猛威を振るっている。先月2017年8月17日には、バルセロナや他のカタルーニャの数カ所でテロ事件があった。そして2日前、2017年9月15日、ロンドンの地下鉄の車両に爆発物が仕掛けられた。ディストリクト線のパーソンズ・グリーン駅で、発火して煙は上がったが、爆発には至らなかった。30人の負傷者がでたが、不幸中の幸いに死者はなかった。

このディストリクト線・ウィンブルドン支線沿線のサウスフィールズ駅近くに住んでいるので、ロンドンの中心街に向かうとすれば乗る地下鉄。そのため、家族や友人から安否を確認する連絡があった。朝のラッシュ時だったので、もし爆発していたら多数の死傷者があっただろう。身近なところがテロの標的となると、いつにもましておぞましさと憤りを覚える。

15日、ウィンブルドン支線は運休。

テロ警戒レベルは最高に引き上げられた。

最近のテロ事件では、入手しやすい車やトラックを凶器としたり、ナイフで武装して通り魔のような犯行に及んだりと、長期間の準備や大人数を要さない手口が目立つ。短期間で単独あるいは少人数で実行に移す。今回の爆発物も報道によれば、乱雑な作りらしい。専門知識のない単独犯あるいは小さいグループの犯行かもしれない。そうだとすると、未然に防ぐ難しさも増すだろう。

早く犯人が捕まれば良いのだが⋯⋯。

《追記》

2名が逮捕され、テロ警戒レベルは一段階下げられた。