ロンドン日記

今年はロンドンでテロ事件が幾件も起きている。先月2017年9月にロンドン地下鉄の車両内で爆発テロ事件があったばかりだが、3月22日にはウェストミンスター橋、そして6月3日にはロンドン橋で、歩行者を轢き殺す犯行があった。この2件のテロ事件に関しては、IS・イスラム国が犯行声明を出した。テムズ河に架かる橋では、写真にあるように、歩道と車道の間に柵が設けられた。

歩道と車道の間に柵が設けられたロンドンのウォータールー橋(2017年9月29日撮影)

6月19日には、フィンズベリー・パークのモスク近くの路上で、通行人を自動車で轢く似たテロ行為があった。この件はイスラム教徒への「報復テロ」という見方が強い。

どのような動機であっても、多くの被害者を出すのが目的ならば、歩行者の多いところはどこでも標的になりうる。ロンドン中心部の目抜き通りでは、朝から晩まで多くの人が歩道を歩いている。

しかし、橋が2回現場となったのは、対岸を結び繋げること、ひいては英語の表現にある build bridges で、日本語にもある「橋渡し役をする」や「懸け橋となる」という意味あるいは象徴としての「橋」を否定したかったのではなかろうか。つまり、テロリストたちは、物理的な橋ではなく、人と人そして社会の分断を狙っている。まあ、考えすぎだろうが⋯⋯。

テロの脅威が消える日は訪れるだろうか。