ロンドン日記

秋の音

ロンドンのウィンブルドン・コモンで撮影した白樺

〈2019年9月8日撮影〉

先日、ウィンブルドン・コモンに散歩で行ったら、白樺の葉が色づき始めていた。

ここ数日、夏が終わった⋯⋯というよりも秋の気配を感じ始めた。夜がだんだん長くなり、白樺の葉も色づいてきた。昨朝、起床後肌寒く、晩春に片付けたセーターと羊毛スリッパを引き出しから取り出した。

この時期、風の音がやや変わる。擬声語で表現するのは難しいが、夏に緑の中を吹くさわさわとした風が、秋となり茶色と化しつつある中をざあざあと過ぎていく。そして涼ではなく冷。晩春から初秋にかけて、英国の気候は北海道に似ているところがあり、子供の頃、北海道で夏を過ごすと、8月の終わりになると同じような風が吹いていたように思う。自分で作り上げた記憶かもしれないが、吹く風の音にや秋を聞く。

ロンドンのリッチモンド・パークで撮影した牡鹿

〈2018年10月22日撮影〉

昨秋、リッチモンド・パークで2頭のアカシカの雄が角を突き合わせていた。

秋の音は風だけではなく、繁殖期の鹿の雄叫びにも聞く。今年もリッチモンド・パークで鹿を逐って写真を撮ろう。素人の観察だが、栗の実が落ちる頃から特に活発になる。その間もどんどんと暗く寒くなり、英国の何とも滅入る長い冬へと繋がる。

今からそんな悲観的な考えはよろしくない。何か明るい気持ちになれるようなことをしなければ。