ロンドン日記

騎兵と祝砲と女王

祝砲が行われたのは2019年10月14日

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【更新内容】写真を追加。

2019年10月14日、英国議会の新会期が始まり、開会された。女王がバッキンガム宮殿から議会のあるウェストミンスター宮殿に6頭立て馬車で赴き国王演説を行う。一大行事であり、女王には近衛騎兵が警護にあたり、バッキンガム宮殿近くのグリーン・パークでは祝砲が発射された。あまり天気は良くなかったが、時間はあったので見物に行った。動画はスマートフォンで録画したので質的に問題があるし、写真もぶれたのが多いが、少しでも雰囲気が伝わればと思う。

騎兵には何かしら華がある。戦史については詳しいわけではないが、銃器発達と機甲化以前の近世・近代の会戦では、機動力と攻撃力を備え敵陣を崩す騎兵が勝敗を決することが多かった。全力で騎兵が突撃してきたら歩兵にとっては脅威だっただろう。写真に映っているのは王室騎兵の2個連隊。赤い上着のライフ・ガーズと青というか紺の上着のブルーズ・アンド・ロイヤルズ。

【写真】ライフ・ガーズとブルーズ・アンド・ロイヤルズ

【音声ファイル】馬蹄が道路に響く音がなぜだか好きなので、録音してみた。途中にヘリコプターの雑音が入っている。

【写真】騎兵が通過した後、軍楽隊が到着。

【動画】グリーン・パークで軍楽隊の演奏が始まり、王立騎馬砲兵・国王中隊が到着。

【写真】王立騎馬砲兵・国王中隊が到着し位置につきQF13ポンド砲の発射準備を進める。

【動画】グリーン・パークで41発の祝砲が放たれた。通常の祝砲21発に王立公園だと更に20発追加される決まりがある。画面右側に砲身の一部が見えている第1門から横に第6門まで10秒毎に順々に発射。「撃て! (FIRE!)」という命令もよく聞こえる。

【写真】祝砲を撃つ王立騎馬砲兵・国王中隊。

【動画】祝砲を撃ち終えて去る王立騎馬砲兵・国王中隊。馬に乗れず、振り落とされる隊員も。

王立騎馬砲兵・国王中隊が去った後、ザ・マルに向かった。ここでウェストミンスター宮殿からバッキンガム宮殿に戻る隊列を見ることができればと思い。ザ・マルに並んでいたのは近衛歩兵のグレナディア・ガーズ。近衛歩兵には5個連隊あり、簡単に見分けるにはボタンを見ればよい。グレナディア・ガーズの場合は均等に並んでいる。

【写真】ザ・マルで両側で等間隔で並ぶグレナディア・ガーズの兵士

【写真】やや時系列的に逸脱するが、女王がバッキンガム宮殿に戻った後に隊列を組むグレナディア・ガーズの兵士。制服のボタンが均等に並んでいるのが分かる。

【動画】議会で国王演説を行って、バッキンガム宮殿に戻るエリザベス2世の馬車。前後に騎兵連隊が警護にあたる。

【写真】エリザベス2世が立派な馬車に乗ってバッキンガム宮殿に戻る。

【動画】女王の馬車が過ぎた後、王冠や王笏を運ぶ馬車が。

【写真】王冠を乗せた馬車。