ロンドン日記

冬イチゴ

これまでに何回も英国のスーパーでは年中同じ物が販売されていて、季節を感じることがないと書いてきたが、例外はいくつかある。英国の夏と言えばイチゴ。テニスのウィンブルドン選手権を観戦するときの食べ物と言えば、生クリームをたっぷりかけたイチゴ。

春から夏になる頃、日に日に日が長くなり、英国産のイチゴが店頭に並ぶ。英国で一番心地よい季節。以前⋯⋯と言っても何年前くらいになるだろうか、スーパーで旬以外の時期にイチゴを見かけることはあまりなかった。しかし、ここ数年は通年イチゴが簡単に手に入るようになった。それでも英国で冬に食べるイチゴは、日本で夏にみかんを食べるような感覚だろうか。何となく季節外れ。

冬のイチゴは英国内でハウス栽培されているのではなく、海外からの輸入品。昨日買って食べたのはエジプト産。まだよく熟していなかったような。香りはよかったものの、味も甘さもいまいちだった。