ロンドン日記

マスクを着用しない買い物客

新型コロナウイルス感染症のため春から家に籠もることが長く、買い物の多くは配達に頼っているが、足が早い生鮮食品の一部は近くのスーパーで買っている。インターネットで注文するスーパーの配達には最低購入金額が設定されていて、配達料金が無料になる場合はそれなりの額に。なにか配達料金を支払うと異様に損をした気分になる吝嗇な性格なので、どうすれば必要な物だけを買いつつ無料配達の最低額に達するか膨大な時間と労力をかけている。

先日野菜を買いに午後6時過ぎに生協へ行ったところ、マスクを着用していない客が少なくとも3人いた。大きな店舗ではなく、一度にいる客は総勢10人ほど。英国では店内のマスク着用が義務付けられているのだが⋯⋯。従業員がマスク着用を求めたり注意したり入店を拒否することはなかった。正当な理由があってマスクを着用できない人もいるだろうし、店内で感染するリスクはあまり高くないのかもしれない。

しかし感染リスクが下がることを考えれば、着用義務は妥当な政策。過度な心配だろうが、ここ数日は英国の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数がイングランド北部を中心に1万人を超えていて、ロンドンでも増加中。マスク着用という簡単なことさえしない人々が、他人にうつさない努力をしたり手洗いなどの感染症対策をしっかり行っているとは思えない。春や夏の一時期のように買い物は全て配達に頼るべきかと考えている。