ロンドン日記

朝霧

ロンドンのことを「霧の都」とも呼ぶが、それは産業革命の時代から20世紀中葉にかけて大気汚染によるスモッグが多発したためだという。ここ20年ほど住んでいる地区で、視界が非常に悪くなる濃霧が発生するのは年に数回あるかどうか。濃霧にあたらないかもしれないが、1週間前、起床したら霧が立ち込んでいた朝が2日続いた。

撮影】

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朝霧の中、近くのウィンブルドン・アンド・パトニー・コモンズを散歩をするのは何かと気持ちが良い。いつもと同じ場所を歩いているのに、刻々と風景が変わるためだろうか。美しいが⋯⋯同時に不気味さを湛える。