ロンドン日記

騒音

ここ2週間ほど体調が良くない。中年で体にがたが来ているような⋯⋯。そのため不機嫌な状態が続いている。ウィンブルドン・コモンでの散歩が精神安定剤。

隣接する住宅でDIYをしているのか、何日も続いて朝夕に電動ドリルで穴を空けている音が聞こえてくる。ドリルを充電しなければならないのか、仕事などで家を空けているのか、理由は定かではないが、日中は静か。朝のコーヒーを飲んでいるとドリルの音がし、一日の仕事や作業を終えるとドリルの音がする。しかしなぜ大量の穴を空けているのだろうか。例えば棚を壁付けするのに、毎日いくつもの穴を空ける必要があるのだろうか。不思議。

DIYに騒音は付き物なので理解できるが、違う近隣住民の深夜2時のパーティーに腸が煮えくり返った。それも平日の深夜。憤怒するほど聴覚が研ぎ澄まされるのか、音楽や声が明瞭に聞こえた。音楽と音楽の合間の会話からして少なくとも5人で、1人は咳き込んでいた。新型コロナウイルス感染症でなければ良いが。スイスだったらすぐに警察沙汰になるだろう。英国でも騒音が本当に酷ければ警察に通報することもできようが、そこまでのことではない。それで思い出したのだが、数年前の一時期、上階から薬物でも使用したのではないかと疑うほどかなり興奮した人の大声が聞こえた時はびっくりしたし、違う所からカッカッカッと床に当たる靴のヒールのような音が聞こえた時は辟易したもの。

このような騒音に対して、いつもならうんざりしても「仕方がない」と諦めるが、睡眠不足気味ということもあり機嫌が悪く、癇癪を起こすというほどでないにしても、内心「ふざけるな!」と隣人を罵っている。以前なら気分転換にカフェにでも行っただろうが、今は新型コロナウイルス感染症の時代なので、いくら2回ワクチンを接種したとしても不必要なリスクは避けたい。では精神安定剤のウィンブルドン・コモンでの散歩はどうだろうかと窓の外を見ると、今日は生憎天気が悪いしもう少しで暗くなる。また処理しなければならないことが数件。

嘲笑うかのようにまた電動ドリルの音が⋯⋯。