ロンドン日記

おとなしいヨーロッパコマドリ

昨年2020年の初頭から野鳥に餌をやっている。小鳥が餌台に毎日来ることがあれば、何日間も来ないこともある。一日中窓に張り付いて観察しているわけではないので、時たま餌が見ていないうちにかなり減っている。自然とはそんなものだろう。新型コロナウイルス感染症の拡大で外出もままならない期間は野鳥観察で気が晴れた。

最近毎日餌台に来るのは胸がオレンジ色のヨーロッパコマドリ。英語で robin と呼ばれ、英国で最も人気がある鳥。以前はよく来ていたアオガラをここ何週間も見ていないなと思っていたら、数日前、久しぶりに餌を啄んでいる姿を捉えた。

アオガラは常に周囲を警戒していて、観察していると首を上げたり伸ばしたり回したり忙しなく動いている。

ヨーロッパコマドリは一般的に縄張り意識が強く、侵入してくる他のヨーロッパコマドリのみならず他種の鳥をも追い払うことで知られているのだが、この個体はおとなしいのか、アオガラが去るまで待っていた。