ロンドン日記

ナイフ投函箱

米国で青少年による銃乱射事件がよくニュースになる。英国で銃器は免許がなければ所持できないので、犯罪組織の構成員が非合法で持っているが、一般社会でそれほど流通していない。またほとんどの警察官が拳銃を携帯していない。でも凶器を用いた青少年による加害事件がないわけではない。使われる武器は刃物。加害者も被害者も若年で、もう何年も社会問題とされている。みんなが持っているから⋯⋯護身用に必要だから⋯⋯などの理由でナイフを持ち歩く青少年が多い。ギャングの抗争で殺傷事件になったり、無関係の人たちが巻き込まれたりする。

ロンドンの数カ所で刃物専用の投函箱 (knife bin) を見かけたことがある。用具ではなく武器として使用されるナイフを減らそうという試み。2葉掲載している写真のうち1葉は2018年5月8日クロイドン近くで、もう1葉は2022年5月5日にトゥーティングで撮影した。どれだけ効果があるのか、分からないが、何もしないよりは良いだろうか。でもこのような箱がある自体、その地域では刃物による犯罪が多いのかもしれないと一抹の不安も。