英国でバス事業は自由化されていて、例えばオックスフォードでは競合する2社が似たような路線を運行している。しかしロンドンは例外。ロンドンのバスの路線や運賃などの条件はロンドン交通局が決め、入札を経て民間企業が実際の路線バスを運行する。もし自由化されてロンドンで幾社が競合して、別々の運賃設定があったら、利用者としては非常に面倒だし、よく起きる渋滞も更に悪化するだろう。
ロンドン路線バス運行会社の1社が London United という名だが、車体に RATP Group ともある。フランス・パリに行ったことがあれば、見覚えのある名前とロゴのはず。この RATP はパリ交通公団 Régie autonome des transports parisiens の頭文字で、ロゴはパリとイル=ド=フランス地域を蛇行するセーヌ川と上を見上げる人の顔を掛けている。セーヌ川をモチーフにしたロゴを付けたバスがテムズ川沿いを走っている光景は何か面白い。
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【2022年6月17日撮影】ロンドン路線バス72系統
ロンドンのバス市場にはヨーロッパの鉄道会社の子会社も参入していて、鉄道会社の社章が付いたバスがロンドンの街中を走っているのもおかしいのか愉快なのか。
Abellio はオランダ鉄道 Nederlands Spoorwegen (NS) の小会社。
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【2019年5月31日撮影】ロンドン路線バス156系統
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【2010年4月18日撮影】オランダ鉄道の電車。
Arriva はドイツ鉄道 Deutsche Bahn (DB) の小会社。
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【2019年5月2日撮影】ロンドン路線バス38系統
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【2019年10月27日撮影】ドイツ鉄道の客車。
ロンドン市民はこのようなことに関して大概無頓着なのだろう。当たり前か。どの会社であれ、時間どおりに快適なバスを運行すれば良いのだから。