何をもって春とするか、人それぞれの感性による。特定の花が咲きはじめて春を実感することもあれば、まるで示し合わせたかのように新芽が一気に伸びる時期が一番春らしいと思うこともあるだろうか。私の場合、花粉症の始まりが春のような。現在ロンドンでは様々な春が重なっている。


春の陽気の誘われ、パトニーまで30分ほど歩いた。テムズ川に架かるパトニー橋を挟んで、対角線上にパトニーの St Mary’s とフラムの All Saints 教会が建っている。




All Saints教会の近くにフラム宮殿 (Fulham Palace) の敷地に入る門があり、少し歩くとレンガ壁に囲まれた庭 (walled garden) が。整備されていて今はチューリップが咲く時期。








フラム宮殿はロンドン教区主教の住まいだったが、現在は博物館・庭園にとして一般に開放されている。建物の中にカフェがあり、飲み物はもちろん、食事もできる。天井が高く明るい歴史ある部屋がカフェになっている。テラス席に空きがなかったので、室内で紅茶を飲んだ。室内から外を見ると、まだ4月なのにまるで夏に近い晩春の日。外の席が空いていたとしても、長時間外にいると鼻がむずむずしただろうからちょうど良かった。




庭園に咲く水仙とサラサモクレンの脇を通り、フラム宮殿を後に。


帰宅するため再びパトニー橋を渡っていると、4月13日に行われるオックスフォード大学・ケンブリッジ大学の競漕ザ・ボート・レース (The Boat Race) に向けて練習している学生の姿を見た。女子ボートでオールの色からするとケンブリッジ大学の学生。パトニー橋はスタート地点。

