ここ数週間、ロンドンの天気は非常に良く、最高気温が30℃を超える日もあり、現在今夏3回目の熱波。夏らしい青空に夏らしい雲が浮かんでいる。最高気温30℃以上と言っても、湿気はあまりないので、冷房や扇風機がなくても、日陰で風さけ吹けばそこまでひどくない。ただ陽射しが非常に強い。夏至が過ぎた7月だが、日没はまだ夜の9時を跨ぐ。そのため午後4時頃が一番暑く、夜の7時や8時になっても西日が強烈。カーペットやカーテンが熱を吸って寝苦しくなることも。

一昨日は頭痛でほぼ一日中寝込み、昨日今日と体調は回復しているが万全ではなく、暑い日に長時間外出する体力も気力もない。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るった数年を除いて、ほぼ毎年ウィンブルドンで当日券を買ってテニスを観戦したり雰囲気を楽しんだりしてきたが、今年はどうしようか。どうしようかと言っても、今日金曜日は男子シングルス準決勝の日で、残るは明日明後日の決勝が行われる土日のみ。天気予報によれば両日とも快晴で最高気温は30℃を超える。情けない話だが、ずっと日陰にいられるとしても、今の体調だと外で何時間も過ごして大丈夫だという自信がない。明朝完全に復活していたら、考えてみようか。
これまでに何回も素晴らしい試合を観戦することができた。古くはイワニセビッチが優勝した2001年の男子シングルス決勝。雨天で順延して決勝戦が大会第2週の日曜日ではなく月曜日に行われて、全ての席が先着順になった。最近では⋯⋯と書こうとして下にある写真を探し出したところ、もう7年前のことかと愕然した、2018年男子シングルス準決勝第2試合のジョコビッチ対ナダルのの第1〜3セット。準決勝の両試合はセンター・コートが舞台。第1試合が長引いていたので、入場券を買って、再販券 (resale ticket) を買ったところ、この第2試合を觀ることができた。センター・第1・第2のコートの席はその日の全試合有効。でも1試合後あるいは2試合後に帰る観客もいる。ウィンブルドンの会場を出場するときに券に記載されているバーコードが読み取られて、空いた席がまた売られるのが再販券。日が落ちて、センター・コートの屋根が閉まり、午後11時近くまで熱戦を観戦した。ポイント毎にどよめきが起きたり歓声が沸き起こったりしていた。試合は騒音問題や公共交通機関の観点から午後11時に中断されることになっている。続きは翌日に行われ、最終セットまでもつれた後にジョコビッチが勝利を収め、決勝でも勝って男子シングルスの王者になった。

毎年地下鉄サウスフィールズ駅は大会期間中ウィンブルドン一色に。駅の改札口はこのようになっている。

地球温暖化で今後欧州でも熱波が増えるという。そのうち英国でも冷房が健康維持のために必要不可欠になるかもしれない。