ロンドン日記

グヤーシュもどき

10月中旬になって、夜がだんだんと寒くなってきたロンドン。この時季になると、体が温まるものが食べたくなる。近くのスーパーで、長時間煮込むと味が深くなる braising steak が安くなっていた。375グラムで定価£5.85(現在のレートで約1185円)のところ見切りで£2.57(≒521円)に。以前と比べると大分高くなったような⋯⋯。

肉の表面をさっと焼いて、鍋に大量のパプリカとニンニクとともに入れて、適当に切った玉ねぎを放り込み、一緒にコトコト数時間煮込んだ。IH調理器で温度は60℃〜240℃を20℃毎に設定できるのだが、60℃だと低すぎて80℃だと高すぎたので、思い通りにならなかった、と上手くできなかったことを調理器に責任転嫁。ハンガリーのグヤーシュ (gulyás) に似ているが、本物とはちょっと違う。ちょっとどころではないかもしれない。その昔、留学先のドイツの大学の寮で仲良くなったハンガリー人の学生が、ドイツのグーラッシュ (Gulasch) についていろいろと憤慨していたことを思い出した。

現在のドイツの大学の学生食堂のメニューがどのようなものか知らないが、20年以上前だと週に一回は必ずグーラッシュとシュペッツレ (Gulasch mit Spätzle) があったように記憶している。必ずしも牛肉 (Rindergulasch) ではなく、豚肉 (Schweinegulasch) のグーラッシュもあった。豚肉でパプリカの味もろくにしないグーラッシュは、確かにグヤーシュからかけ離れたもの。

シュペッツレは卵が多く使われた柔らかい麺というかパスタ。かなり前に買ってまだ残っていたので、ちょうど良かった。皿に盛り付けて、最後に乾燥パセリをふりかけた。

これからは煮込んだりローストにしたり、肉と冬野菜を多く食べる季節。