ロンドン観光案内

Chez Bruce | ロンドン・レストラン

 | 昼食:2009年3月7日

Chez Bruce, 2 Bellvue Road, Wandsworth Common, London, SW17 7EG, www.chezbruce.co.uk

イギリスのレストランでの食事は不味いうえに高いという定説がある。他のヨーロッパの国に比べると、たしかに「高くて不味い」店に遭遇する確率が高く、「安くて美味い」店に当たる確率は低い。それでも、今は昔の好景気時代にイギリスのレストランも年を経るごとに良く(そして高く)なっていた。現在の不況では、「高くて不味い」レストランは淘汰されるだろうか。この国のことだから、「安かろう不味かろう」という店だけが生き残るではという一抹の不安もある⋯⋯。

安くはないが、非常に良いレストランの Chez Bruce はこの不景気でも充分に繁盛するはずだ。ロンドン南部、もう都心ではなく、公園あり緑あふれ、中流階級の住宅街の Wandsworth Common 駅徒歩2分の場所にあるレストラン。落ち着いてシンプルな内装の店にきびきびとした従業員の対応も好印象を与える。

フランス料理を礎に、イギリスの材料を使ったり、他の料理との折衷も見えるなかなか趣きのあるメニュー。彼女は前菜主菜共に魚、私は肉で、ワインは2分の1ボトルを白と赤一本ずつで、前菜と主菜両方にそれぞれ合ったワインを選んだソムリエは立派。前菜のパスタにウサギの肉、主菜の牛肉とも素晴らしかった。デザートもほんわかと甘く、デザート酒と相性が良い。チーズもイギリス産を含め種類が多く選ぶのが楽しみで、ポルトワインに似たワインも合う。

料理はそう高くないので、ワインを例えば二人で一本にしたりすると、値段を抑えることができるはず。また高級料理・サービスだが、息が詰まるような場所ではないので、ちょっと特別な日などの食事にちょうど良い。