ソチ五輪いよいよ開幕

ソチ五輪の開会式が今日行われる。もっとも、すでにモーグルやスケート団体戦では、競技が始まっている。もう十数年のことになるが、アルペン・スキーをはじめ、ノルディック複合やジャンプなど、ウィンター・スポーツは Eurosport という衛星放送局でよく観ていたが、ここ数年はもうそのようなこともなくなった。そのため、今回の五輪の出場選手の名前も、ごく僅かな有名な選手を除けば、全く知らない。そして、フィギュア・スケートの団体戦やバイアスロンの男女混合リレーなど、これまではなかった種目もある。

英国では、BBCが放映権を持っていて、多くの競技をインターネットで生中継するので、結構観ることになると思う。無論、全部観ることはできないので、観ることになるのは、恐らくカーリングとバイアスロン。カーリングは、氷上のチェスと呼ばれる頭脳戦というか、作戦と技術を要する、他のスポーツとは一味違ったところ、そして1998年の長野五輪のときに、ボランティアとして軽井沢分村で通訳をしたため、身近になった競技で、観たいし、観てしまう。カーリングの試合の時間は長いが、観ていると、本当にあっという間に時間が過ぎてしまうし、ストーンが選手の手元を離れ止まるまでの重苦しい緊迫感は他のスポーツにはあまりない。バイアスロンは特に理由あってのことではないが、競技として観ていて面白いから。射撃の良し悪しによって順位が大きく変動するので、最後まで番狂わせがある可能性があるのと、ノルディック複合のように2種が順番にあるのではなく、クロスカントリーと射撃という違う2種が混ざっているところが興味深い。

五輪だから観るということもあり、知識もないのににわか専門家の気分になって、あれこれ言うのも、一所懸命に競技で全力を尽くす選手には何となく悪いが、楽しみの一つ。特にウィンター・スポーツは、例えばフィギュア・スケートのような一部の華やかな例外を除けば、そう認知度もあまり高くなく、印象に残るのはやはり五輪での活躍。スポーツは何が起こるか分からないドラマ。だからこそ興奮するし、感動する。今回の五輪でもヒーロー・ヒロインが多く生まれるだろう。それが誰になるか、楽しみだ。