スコットランド独立と英ポンド圏

今秋、スコットランド独立の是非を問う国民投票が行われる。スコットランド以外の連合王国では、あまり議題とはなっていないような気がするが、最近、連合王国の2大政党である保守党と労働党、また現在保守党と連立を組んでいる自由民主党は、スコットランドが独立した場合、英ポンド圏内に留まることはできないことを明らかにした。スコットランド首相のサモンド氏は、独立した場合、残りの連合王国と通貨を共有することを計画していたので、痛手だろうか。考えてみれば、ユーロという共通通貨に対して懐疑的であるイングランド人が、独立したスコットランドとの通貨連合に賛成することはないだろう。

国民投票の時期が近づいてきて、まだ独立に反対するスコットランド人の方が、賛成者より多いが、その差は世論調査によれば徐々に縮まってきている。そして、スコットランドでは政権党であるスコットランド国民党の支持率は、比較的高い水準を維持している。キャメロン首相は、独立は国民投票にて否決されるだろうと高を括っていたのかもしれないが、現在では「ひょっとしたらありうる」という状況になってきたので、連合王国から独立する経済的リスクを強調するともに、スコットランド人に連合王国に残るように訴える、硬軟両方の態度で臨むようだ。