英国航空 | 経営陣対労組

2010年3月20日

英国航空(ブリティッシュ・エアウェイズ:BA)の客室乗務員労組による3日間ストが始まった。来週には4日間ストも計画されている。

BA は日本航空に似た高コスト体質で、英国航空経営陣は給与や年金に大鉈を降ろうとしていたが、労組は反発。実は昨年のクリスマスから新年にかけてストを行うはずだったのだが、労組のスト決行支持の投票に不備があり、高等裁判所が差し止めた経緯があり、ここ数ヶ月交渉があったものの、歩み寄れず、再びストとなった。

英国航空の近距離路線は他の航空会社との競争に曝され、ビジネス・クラスが中心でドル箱路線の北米路線も不景気で搭乗率が落ちていた。

経営側は高コスト体質改善は存亡の問題とみなし、スト回避のために大幅に譲歩するつもりはなく、非労組職員を客室乗務員として急遽訓練し、チャーター便を借りたりと対応策を練って、スト期間中60%ほどの乗客が目的地に到達できるとしている。今のところ混乱はない模様。