バンクーバー五輪 | ノルウェーとオーストリア

2010年2月19日

冬季五輪で注目される国と言えば、トリノ五輪まで累計総数280個のメダル、そのうち98個が金という驚異的な記録を保持するノルウェー、そしてアルペン・スキーの常勝軍団ことオーストリア。選手団には期待がかかるし、メダルを持ち帰ってくることが求められている。

ノルウェーは最初の数日のバイアスロンやクロスカントリーでは不調で、隣国でライバルのスウェーデンが2個金メダルを得たこともあり、焦りがあっただろうが、ようやく女子スプリントで金メダルを獲得したあと、調子が出て、バイアスロンとクロスカントリーの4個にアルペン・スキーの男子スーパー大回転でも金と3日の間に金メダル5個を獲得した。特に女子クロスカントリーの Marit Bjørgen 選手が金2個に銅1個、男子バイアスロンの Emil Hegle Svendsen 選手と男子アルペン・スキーの Aksel Lund Svindal 選手がそれぞれ金1個に銀1個と大活躍している。現時点、メダル総数で3位、金メダル数では2位と面目を保っている。

一方のオーストリアはアルペン・スキー4種目が終わった時点で獲得したのは銅メダル1個のみで、オーストリアのメディアも手厳しく評価しているよう。特に男子アルペン・スキー陣は総崩れの状態。これまで、女子滑降で銅メダルの Elisabeth Görgl 選手と4位の Andrea Fischbacher 選手、女子アルペン複合で4位となった Kathrin Zettel 選手と男子滑降で4位の Mario Schreiber 選手を除き、入賞者はなし。今日行われた男子スーパー大回転でオーストリア選手の最高位は14位と惨憺たる結果。オーストリアのアルペン・スキー選手団、奮起となるか、注目したい。