W杯2010年南アフリカ大会

ワールド・カップ観戦日記 | 55 | 日本・パラグアイ

2010年6月29日

日本 0:0 パラグアイ (PK 戦で3:5)

90分終えて、延長30分終えて PK で決着がつくのはやはり残念な試合。PK 戦は運によるところが多いので、外した選手を責めることもキーパーを責めることもしない。「ああすれば、こうすれば」と言っても仕方がない。これこそ勝負は時の運。このような試合展開は両チームとも拮抗していて敗者に値しないか、それとも両チームとも勝利に値しないサッカーだったかの2通り。

日本は PK 戦で敗退という不運な結果よりも、この試合は両チームとも勝利に値しない、不本意なサッカーのため、120分間ゴールがなかった試合内容を悔いるべき。守備は良かったが、それでも川島選手の活躍と運によってなんとか持ち堪えたところがあり、一方、攻撃にはリズムがなかったのが残念。後半と延長に数回いい動きがあったが、試合全体としてはよい形ではなく、前の試合のデンマーク戦で見せたような緻密な連繋が見られなかった。もっとも、同じことはパラグアイにも言えるだろう。ボールを常に強く蹴りすぎていたように見えたし、連繋もあまり良くなかったので、今後苦戦を強いられるかもしれない。

今回のワールド・カップの4試合を観れば、日本のサッカーには素晴らしいところがあるのがわかる。守備は組織的で強いし、攻撃もリズムがあれば得点機を作り出すことができる。まだオープン・プレーからの決定力不足など課題はあるが、それでももっと試合を重ねれば、原型として今ある日本流サッカーの型がよりよくなると思う。アンチ・フットボールではない、日本の美しいサッカー。そして毎回とは言わないが、多くの対戦でいい試合ができるようになれば、次回、またその次のワールド・カップで16強以上になることも夢ではない。