W杯2010年南アフリカ大会

ワールド・カップ観戦日記 | 56 | スペイン・ポルトガル

2010年6月29日

スペイン 1:0 ポルトガル

両チーム合わせて1得点のみだったが、これはゴール・キーパーの活躍、特にポルトガルの Eduardo 選手が好セーブを連発したところによる。スペインはようやくスペインらしくなり、パスをこまめに回してポルトガルの守備の弱点を探っていた。立ち上がりから David Villa 選手と Torres 選手がシュートで、キーパーが弾く展開。今大会のこれまでのスペインとはちょっと違っていた。一方ポルトガルはこれまでの試合にあったように守備からカウンターを狙う模様だった。ポルトガルの守備はブラジルでさえ破ることができなかったし、これまでの試合で失点は0。両チームとも両翼で活発に動いていて、流れの速い試合運び。

後半、スペインは Torres 選手に代わりどちらかというと力強い Llorente 選手を投入した。即座にこれは功を奏して、Llorente 選手に絶好の機会があって、頭で合わせたがキーパー正面で Eduardo 選手が弾いた。しかしこの時点でスペインの優位は明らかとなっていて、ゴールはそう遠くなかった。ポルトガルの守備を Iniesta 選手 | Xavi 選手と繋いで正面突破、左にいた David Villa 選手にボールが届き、シュート。しかし1回目は Eduardo 選手が阻止、しかし跳ね返ったボールを再びシュートした David Villa 選手のゴール。これが決勝点となった。

ポルトガルは Almeida 選手を下げたあとは Ronaldo 選手がやや孤立した感があり、攻撃を重ねたが、スペインの守備にも阻まれ、決定的機会には恵まれなかった。ポルトガルは前半そして後半のゴールが入るまで、守備的でスペインにボールを支配させたが、あまりにも消極的だったかもしれない。