W杯2010年南アフリカ大会

ワールド・カップ観戦日記 | 6 | ドイツ・オーストラリア

2010年6月13日

ドイツ 4:0 オーストラリア

ドイツ強し。前回は地元開催で健闘したが、今回は若手選手中心でどうだろうかと思いきや、4得点。立ち上がりこそオーストリアに好機あったが、それ以降はほぼ完全にドイツのペースの試合となった。まあ、ドイツ人のステレオ・タイプと言えばよいだろうか、理知的に整然と攻めたのは圧巻だった。辛抱強く好機を待ち、いざとなれば試合のテンポを上げるのは観ていて息詰まるようだった。オーストラリアがあまりにもひどかったとは思えなかったが、ドイツと同じようなゲーム・プランではいくらなんでも勝てなかっただろう。オーストラリアの守備に脆さがあったかもしれないが、それよりもドイツの連繋プレーが光った。スーパースター級の選手がいるわけではないかもしれないが、チームとしての意思疎通は素晴らしかった。特にドイツの選手として特筆に値するのが、以前に比べて試合全体を見渡せるようになった Schweinsteiger 選手。そして、攻撃的ミッドフィールダーとして自由自在に動いた Özil 選手。主将 Lahm 選手とともにこの2選手がドイツの要となったのは、今後相手チームにとっては脅威だろう。

Cahill 選手の即刻退場処分は厳しい判断で誤審だったとも言えるだろうが、結果を特に左右するようではなかった。

ドイツが果たして優勝できるかどうか、この1試合で判断するのは難しいが、かなり先に進む可能性はありそうだ。