W杯2010年南アフリカ大会

ワールド・カップ観戦日記 | 61 | ドイツ・スペイン

2010年7月7日

ドイツ 0:1 スペイン

スペインは Torres 選手を先発から外し、David Villa 選手を前に配置。また Pedro 選手を投入してミッドフィールド陣をかなり厚い陣容とした。試合開始からスペインが押す展開で、ドイツはどちらかというと守備的。これまで同様にボール支配率では下回ってもいざ攻撃となれば速いペースで攻め込む作戦のドイツだったが、これは相手から球を得ることができることが前提。これまでやや粗雑だったスペインのボール支配が良くなり、球を失うことが少なくなり、短いパスや横パスを効果的に使えるようなって、ようやくスペインらしくなってきていた。例えば6分、Pedro 選手からの素晴らしいパスが David Villa 選手に届いたが、キーパー Neuer 選手が阻止。一方ドイツは32分に Trochowski 選手がロング・シュートを放ったが、あまりシュートの機会はなかった。

後半も開始後からスペインが攻める展開だったが、ドイツの守備も固く、遠くから Xavi Alonso 選手がシュートを放つ程度だった。しかし徐々にスペインが試合の流れを掴んできたのがわかった。69〜72分が恐らくドイツにとって最大の得点機だっただろう。左から Podolski 選手が Kroos 選手にパス。Kroos 選手がシュートしたが、キーパー Casillas 選手がセーブ。そして73分、スペインの CK に走り込んで跳んだ Puyol 選手がヘッダーで合わせてゴール。誰も止めることはできないだろうヘッダーだった。このあと、ドイツは攻めた。しかし、どんどん守備が薄くなり、カウンターに弱くなってきた。スペインは Torres 選手を投入して、82分、これまで素晴らしい動きを見せていた Pedro 選手が球を受けて前進、左側にいた Torres 選手にパスすれば2:0になっただろうが、そのまま球を保持して頑に前に進もうとしたが、結局失ってしまった。

どのような結果であれ、日曜日にはワールド・カップ優勝国がもう1カ国増えることになる。ヨーロッパのチームではオランダとスペインに期待していたので、楽しみだが、欲を言えばこれまでの試合よりもオランダらしくスペインらしいサッカーで決勝戦に相応しい試合を観てみたい。

蛸は正しかった。