中国とインターネット依存症

英国公共放送局BBCが最近放送した Web Junkies というドキュメンタリー番組では、中国の青少年のインターネット依存症を精神疾患とみなし治療する、北京軍区総病院を取り上げていた。

インターネットには様々な使い方があるが、入院している青少年の多くはMMORPGなどのオンライン・ゲームの世界にのめり込んでいた。そのため、インターネット依存症というよりも、ゲーム中毒と考えた方がいいのかもしれない。多くの「患者」たちは、入院前、学校にも行かず、飲まず食わず眠らず、コンピューターでオンライン・ゲームという世界の日々が続いていた。心配した親が、子供を無理矢理あるいは騙して入院させるケースが多く紹介されていた。

治療方法は、カウンセリングに、運動や規律を重んずる軍隊式トレーニングの「ブート・キャンプ」を合わせたものという印象を受けた。一部は再教育キャンプの雰囲気も漂っていた。カウンセリングも子供だけが対象ではなく、ぎくしゃくした親子関係の修復が鍵という場合も多い模様。

インターネット依存症というか、仮想世界の虜となったり、ゲーム中毒になる人は、おそらく世界のどの国にもいるだろうし、中には軽視する向きもあるかもしれないが、中国ではネット依存症の人数が多く国家的な脅威として、対策に取り組んでいるようだ。急激な経済発展、あるいは一人っ子政策が、中国でよりネット依存症が深刻となる社会的土壌を築いたのか、興味深いところがある。また、精神科医でもなく心理士でもない全くの素人目には、ネットに依存することは可能のように思えるし、依存ならば精神疾患というのも分かるが、本当に精神疾患と捉えるべきかという疑問も残る。

子供の頃、ややゲーム中毒だったところもある身で、最近のコンピューター・ゲームには全くついていけないが、もし十数年若かったら、インターネット依存症になっていたかもしれないと考えると、空恐ろしい。