ウェブサイト運営独り言

ウェブサイトのファイル用USBメモリー

英国の Amazon で買い物をした場合、対象商品であれば、合計£20以上で、送料が無料になる。これまで不必要に長い5メートルのLANケーブルを使っていて、机の上がごちゃごちゃしていたので、短いケーブル5本セットをカートに入れたが、£20に届かなかった。それで、これまで「いつか買おう」と考えていたUSBメモリーもついでに買うことに。USBメモリーは値段としては微妙な位置にある商品。インターネットの方が街にある店よりも安いが、単品で注文するには送料がかかり、どうも躊躇ってしまう。それでいて、前回オンラインで買い物したときは、てっきり忘れていた。どうにも中途半端な物。

現在、このサイトは2万5千を超えるファイルから成り立ち、総量は6GBを少し上回る程度。大多数が画像ファイル。これまで家のデスク型パソコンの内蔵HDDにサイトのファイルを保存して、サーバーにアップロードしていたのだが、今後はこのUSBメモリーにサイトのファイルを保管していこう。内蔵HDDや外付けHDDは、バック・アップという役割に。これでノート型パソコンを携帯すれば、外出中でもサイトのファイルの変更が可能となる。

£20を超える必要があったため、一番安いUSBメモリーではなく、この SanDisk の商品を選んだ。32GBあれば、当分の間は大丈夫だろう。それにしても小さい。数年前のUSBメモリーは、もっと大きくて容量が小さかった。その印象しかないので、手に取ってみて驚いた。なんとなく、時代の流れに取り残されたような気がする。

私の役に立たない「特技」の一つに「物をなくす」というのがある。小さいのは便利だが、このようなサイズの物を持ち運んでいたら、そのうち確実になくすだろう。そのような事態は避けたいので、「どうすれば良いだろう」と考えていたところ、目に留まったのが、最近使い切った薬の空き瓶。すぐに捨てれば、もっと部屋が片付くのだが、捨てずにいた惰性に助けられた。しかし、この例外によって、不要物を捨てないことを正当化するようになったら、ゴミ屋敷一直線である。ちょっと話が逸れてしまったが⋯⋯このくらいの大きさだと、失いにくいが嵩張らず、ポケットにも入る。

それにしても、技術の進歩とは著しく凄い。なにせ、128GBや256GBという容量のUSBメモリーもあるのだから。十数年前、学部生の頃、小論文をコンピューターで書いて、フロッピー・ディスクに収め、大学のプリンターで印刷していた。今だと大学によっては、印刷したレポートを提出するのではなく、メールで提出したり専用ポータルでアップロードすることが一般的らしい。その頃は写真にあるような1.44MBのフロッピー・ディスクが結構な容量に思えた。そう言えば、フロッピー・ディスクは、ファイルを保存したり開いている時、カタカタというかギリッギリッというかウーンというか、いかにも「現在書き込み中・読み取り中」という音を出していた。今は画像1葉で1.44MBなんてすぐに超えてしまう。

光学ディスクが補助記憶装置の主流となった時、凄い差だなと感じたことを覚えている。写真にあるフロッピー・ディスクが1.44MBだったのに対して、光学ディスクの容量は4.7GB。その頃は保存するファイルと言えば、主に文書ファイルだった。今からすると滑稽に見えるが、光学ディスク1枚に「自分の全人生を詰め込めることができるとは凄い!」と思っていた。その光学ディスクに収まりきらない量のデータを、一個人のサイトに載せているという時代になった。ジオシティーズを利用して、最初にホームページを作ったのが、確か1999年。その時、18年後に6GBを超えるサイトを運営するだろうなどとは、全く予想していなかった。

インターネットの通信速度も飛躍した。現在ある文章・画像・音楽・映像の他にも表現の方法が生まれるかもしれない。これからも、補助記憶装置の物理的大きさは小さくなり、容量は増えるだろう。でも「なくさないため」に、腕や首にマイクロチップを埋め込むとなるのは、やっぱり嫌だな⋯⋯。

《蛇足》

このUSBメモリーを買った理由の一つに「送料を無料にするため」というのがあったが、年末年始外出予定のある日が数日あって、配達日に在宅しているのも面倒だった。結局、£1.99の送料で、翌日に近くのショッピング・モールにある Amazon locker に配達してもらうことにした。中央にあるパネルにメールで送信された暗証番号を入力すると、ロッカーが開くシステム。プライム会員であれば無料。これは便利で、今後も小さな商品を注文した場合、ロッカーに配達してもらうほうが気が楽かもしれない。