リファラー・スパム

4月に入ってから見かけなくなったが、2月頃から毎日違うロシア語のサイトからのリファラー・スパムがあった。下の画像はサーバーのログの一部。

このタイプのスパムは、実際には誰も閲覧していないのに、サーバーのログや Google Analytics にあたかもリファラーとして記されたサイトからの来訪者がいたかのような記録を残すこと。ウェブサイトを運営していると、閲覧者がどうやって自分のサイトに辿り着いたのか、非常に気になるのでついつい見てしまう。検索エンジンでもSNSでもなく他のサイトからの流入があると、大抵の場合はリンクを通してだ。短時間にアクセスが多いと目立つ。

リファラー・スパムはある悪名高いSEO(検索エンジン最適化)会社がもう何年も行っている。標的となったウェブサイト管理人が遡ってきたら、単価の高いSEOサービスを売りつけることができるかもしれない。今回はどうも様子が違った。スクリプトやクッキーなど何でも基本的にブロックするかなりセキュリティーの高いブラウザーでプロキシを利用して閲覧したところ、個人情報を盗むような感じでもなく、どこにでもあるような「普通の」ブログやサイトだった。キリル文字は読めるが、ロシア語は全くと言ってよいほど分からないので、誰かが閲覧数水増しのために行ったのだとしたら、かなり効率が悪い。リファラー・スパムで釣られるのはサイト管理人だけ。釣られた管理人も一回見たらその後は無視するだろう。SNSでもスパムが横行しているし、そちらのほうが手っ取り早く多くの人の目に留まる。

実害はなく、無視すればよいだけのことなのだが、少しだけではあるがどうしても気になってしまう。いずれにせよスパムがなくなったのは良いこと。