IPv6 に対応する

ほんの数分で簡単に済んだことなので、なぜもっと前にやらなかなったのか、自問することが多い。結論は自分が面倒くさがり屋でダメな人間だからというのは分かっているのだが⋯⋯。

数日前 IPv6 アドレスを取得して、このウェブサイトの DNS に AAAA レコードを追記した。ウェブサイト運営に関する全てにて Google Cloud Platform を利用していることもあり、設定は簡単だった。これで IPv4 を利用する閲覧者には A レコードの IPv4 アドレスで応答し、年々増加している IPv6 を利用する閲覧者には AAAA レコードの IPv6 アドレスで応答するようになった。現在の IPv6 普及率は Google, Facebook, Akamai などのデータによると世界全体で約3分の1。日本では4割ほど。ただ測定している会社や日によって差があるので、大まかな数字と捉えた方が良いだろう。サーバーのログ情報を目算すると、このウェブサイトの閲覧者の4割弱が IPv6 利用者。日本に限ると IPv4 と IPv6 がほぼ半々。

IPv4 アドレスの枯渇が現実問題となっても、多くのウェブサイトが IPv4 のみに対応している。少数だが IPv4 のウェブサイトを閲覧できず IPv6 のサイトのみ閲覧できる IPv6 利用者が存在するが、多くの IPv6 利用者は IPv4 のサイトも閲覧できる仕様になっている。一方 IPv4 のサイトのみアクセスできる人は未だに多い。そのためウェブサイト管理人として IPv4 で応答すれば、大多数の閲覧者に対応できている状態。わざわざ IPv6 アドレスを取得して設定することもない。ウェブサイトを運営している身として IPv6 に対応する必要性は感じなかったが、できるに越したことはないのでやってみた。

国家機関や大企業や大規模な団体ではなく、個人や中小企業のウェブサイトの大多数が IPv6 に対応するのはまだまだ先のことで、これからかなり長い間 IPv4 と IPv6 のウェブサイトが共存する形になるだろうか。