ロブスターもどき

ヨーロッパで高級食材に挙げられるロブスター。イタリア料理のチェーン店 ASK は、メニューにあるパスタの一品に「ロブスター」と表記していたが、実際にはロブスター35%・白身魚34%のすり身を利用していたことを、ウェールズ・スウォンジーの取引基準局 (Trading Standards) が検査で発見し、不当表示にあたるとして4万ポンド(現在のレートで1ポンド約143円なので572万円)の罰金に処せられた。

問題となったのは姿焼きなどではなく、パスタのソースにロブスターもどきとバナメイエビが使われていた一品。値段は£14.95(約2138円)だった。その値段ではとても本物のロブスターがふんだんに入っているわけがない。すり身を使うことによって原価を£2.84(約19%)に抑えることができたが、レストランによると、それでもパスタ料理の中では一番利益率が低かったらしい。

個人的な印象に過ぎないかもしれないが、この ASK は家族や友人などと気楽に入れるレストラン・チェーンという位置づけなので、£14.95は一品料理としては安くはない。もし前菜かデザートに飲み物を頼めば、チップ込みで一人あたり£20(約2860円)を超えてしまうだろう。優雅にロブスターを食べるような場所ではない。それとも場違いだからこその意外性が売りだったのだろうか。

不当表示はもちろんよろしくないが、それ以上に値段設定・客層・ブランドとしてロブスターが合っていたのか、何となく不思議。