屋内トイレ・冷蔵庫・電話・テレビ

Armchair Nation という英国におけるテレビの歴史についての本を読んでいる。重大ではないが知らなかったし面白い情報がいくつも書かれていて興味深い。そのうちの一つが、1971年当時、英国の家の10%に屋内トイレがなく、31%に冷蔵庫がなく、62%に電話がなかったが、テレビがなかったのは9%だったという事実。屋内トイレがなかったというのは、家の一部にトイレがなく、例えばトイレ小屋が庭にあったということ。テレビよりも冷蔵庫や電話の方が重要なような気がするが、英国の天候や食文化だったら冷蔵庫は必要なかったのかもしれないし、連絡手段として電話ではなく手紙を送ったり直接会っていたのだろう。

20世紀が終わる頃、一家に一台どころか一人に一台または部屋ごとに一台テレビがあるようになった。しかし最近はテレビ番組や動画をコンピューターやタブレットやスマートフォンで視聴できるようになって、簡単に持ち運べないテレビの必要性とは何だろう。テレビは年々大画面高画質となっているが、そのような高性能が本当に求められるのはどのような場合だろうか。2021年、私の家に屋内トイレと冷蔵庫はあるが、テレビと固定電話はない。電話機能はスマートフォンで十分で、たまにテレビ番組を観る時はコンピューターのディスプレイを利用している。