英国社会 | 慈善団体経営店と古本

2008年10月20日

英国ロンドンの中心部には Charing Cross Road という通りが中華街の近くにあり、古本屋が軒を並べている。絶版本や図書館が放出した書籍などを売っている。数ヶ月に一度、空のリュックサックを背負って興味のある本を探すのが楽しみの一つ。しかしこの数年、ロンドンやオックスフォードの古本屋の軒数が少なくなってきた。インターネット書店に市場を奪われたところもあるが、競争が増えてきたことも一因。

日本ではブックオフなどの新古本店が多くあり古本屋から客を奪ってきたようだが、英国でその役割を果たしているのが、本から服まで売る慈善団体が経営する charity shop という店。販売している本はすべて寄付されたので、まるで人の書架を覗くかのようにその店のある地域の住民の教育レベルや趣味がわかる。

英国の慈善団体は古本屋や日本の新古本屋のブックオフ以上に有利な状況にある。まず本を買い取る必要がないし、ボランティアが働いているので人件費がかからないし、また税制上優遇されている。そのため売る本も比較的廉価。買う側としても、安いし慈善事業に貢献することもできる。

日本の新古本店のように、本の内容によってではなく、大きさや見栄えで値段を決めていることが多く、掘り出し物が時折ある。ただ最近は Amazon や Abebooks のサイトと比較していると店員が言っていたので、稀な史書を思いがけないところで安く発見することはなくなりそうだ。