サッカー・2013年コンフェデ杯

イタリア2:1メキシコ

試合は現地時間2013年6月16日に行われた

日本とブラジルと同組のメキシコ対イタリアの対戦は、テレビで観ていて面白かった。そして日本にとっては、厳しい試合が続くだろう。

イタリアは先の欧州選手権の時より、機動性に富み、攻撃力が増したチームのように思える。これまでの組織力と守備力に速さが加わり、更に強いチームになったのかもしれない。これは贔屓目に見ているせいかもしれない。イタリアは緻密な支配運びや組織力やではスペインに及ばないかもしれないが、ヨーロッパそして世界でスペインに近いチームの一つ。

イタリアの2ゴールは素晴らしかった。先制点は27分 Pirlo 選手のFK。彼はイタリア代表の心臓だろう。身体に血液を循環させるように、ボールを寸分の狂いなく回す姿は、まさに芸術家。凄いのは、正確だけではなく、早く速いこと。つまりすぐさま状況を判断して、試合のペースを上げるようなパスを送るできるから。そしてそれを試合を通して行う。

2点目は、マンチェスター・シティ所属時に問題児として英国メディアを賑わせたが、才能は欧州選手権でドイツとの試合で2得点を決めたことでも証明済みの Balotelli 選手。ストライカーらしいゴールだった。テレビは球を追うのだが、画面の隅で常に時間と空間と作り出そうとしている Balotelli 選手の姿があった。サッカー選手の才能はボールを持っていないときに、どれだけ上手に動くかにもある。

一方、メキシコは1点をPK(34分)で決めたし、試合前半にはクロスバー直撃のシュートを放ったが、決定機と呼べるのはほとんどなかった。メキシコは、前回と前々回のW杯で16強に進出してアルゼンチンに敗れたこともあり、印象に残っている代表だが、どこか一歩、世界のトップレベルには及ばないところがある。