ブログを使わない理由

現在、インターネットを通して様々な形で、世界中の人々に文章や写真を発信することができる。ブログやCMSあるいはSNSと実に多種多様の場で、ネット上で自分を表現することが非常に簡単になってきている。あまりにも簡単に自己表現が可能となったがゆえの問題も多々ある。例えば、インターネットは公の場なのに、プライベートのことを暴露すること。また、一旦インターネット上で公開してしまうと、自分のサイト上やブログ上で削除してとしても、他人がコピーやスクリーンショットを保存した可能性があり、文章にしろ画像にしろ、インターネットから完全に消し去ることが非常に難しいという現実がある。

さて、いろいろな発表の場所があり、例えばブログやSNSを利用されている方は多いと思うし、用途や内容によって使い分けている場合もあると推測する。かなり乱暴な分け方だが、発信の場は、ブログやSNSなど、利用者は書く内容、載せる内容だけを考えればよいか、それともしっかりとしたCMSを構築して、自分あるいは自社の情報発信を管理するか、二通りになっているようにも見える。前者は手軽で、多くの場合無料。後者は専門知識を要するため、業者に頼ることが多いため、安くはない。

個人サイトやブログの場合は、無料のサービスが便利。このサイトも一時期は Blogger を利用していたが、サイトを「作る」ことも趣味の内なので、結局全て手書きの煩雑なサイトを運営している。ある意味、中途半端な存在。ドメイン名を取得し、サーバーをレンタルしているが、簡単なHTMLサイトに過ぎない。数多くあるCMSのいずれかを使うことも視野に入れたが、使い勝手が良さそうで、簡単に導入できそうなCMSは見つからなかった。

なぜこのようなサイトに固執するのかというと、まずデザインの自由が挙げられる。ブログやSNSの場合、どうしても制約があって、完全に自分の思い通りのデザインにすることができなかったし、実害はないとはいえ不必要なコードがあまりにも多かったのも、何となく気に入らなかった。それ以上に、自分の文章や写真を、自分で保管そして管理できないことが嫌だった。無料ブログやSNSの場合、書いた文章や撮った写真は、利用しているブログあるいはSNSのサーバーにある。もちろんバックアップを作成することもできるが、更新毎にバックアップを作成するのも面倒。そして、一方的に自分のコンテンツを削除されてしまう可能性がある。スパム行為や、変な物を売ったり、誹謗中傷を書き連ねたりしたならば、それは削除されても文句は言えないが、もしブログやSNSを運営する会社が潰れたり、ハッカーの攻撃にあったり、利益が上がらないのでサービスを終了するということにでもなれば、数年間培ったものが、一瞬にして消えてしまう。URIも決まっている場合が多く、コンテンツを移行しても、301リダイレクトができるわけでもない。

つまるところ、自分の作成した文章や写真を、手元にコピーなく第三者に預けたくないということ。もし何かが起きても、このサイトを構成するファイルは私の管理下にある。そのため、レンタルサーバーに問題があったとしても、すぐに違う場にアップロードできる。しかし、ブログやSNSであれば、そう容易に「引っ越す」ことはできないし、上記のように一方的にコンテンツを削除されたり、あるいはパスワードが盗まれて乗っ取られるという可能性もある。これは可能性に過ぎないし、実際に起こることは稀だろう。しかし、そのような可能性があること自体、リスクとして回避すべきことと考えている。

それでも、ときどき、更新が楽になるだろうから、ブログに移行しようかと考えてしまう。