ウェブサイト運営独り言

ソーシャル・メディアのボタンと関連記事ウィジェット

今日こそ快晴だが、どんよりと曇りがちの肌寒い日が続き、なんとなく鬱陶しかった。もっとも、晴れれば晴れたで、花粉症が酷いので、いずれにせよ愚痴ってしまうのは、あまりにも英国に長く住んでいる証左かもしれない。さて、家に篭りがちになると、必要でもないことをついつい行ってしまう。特にこのサイトをいじることに。ウェブサイトのデザインはできるだけシンプルにするか、それとも数多くの機能を付け加えるか、迷う。最も良いのは、もちろんシンプルかつ多機能で、読者にとって読みやすいこと。そして、できるだけ来訪者をサイト内に留め、多くのページを閲覧してもらい、ソーシャル・メディアなどでサイトの記事や写真を共有してもらうこと。広告も置いてあるが、収入は微々たるものなので、やはり主眼は来てもらうこと、読んでもらうことにある。

ここ2年間ほど、常に悩み、何度も変えてきたのが、ソーシャル・メディアのボタンの配置の是非と場所、そして関連ページを表示するウィジェット。ソーシャル・メディアのボタンとは、例えば Facebook の『いいね!』ボタンや Twitter の『ツイートする』とボタンのこと。時には数多くのボタンを並べ、時には全て削除する、両極端のことを行ってきて、今回また減らすことにした。変更前は、3大ソーシャル・ネットワークの Facebook の『いいね!』と Google+ の『+1』と Twitter の『ツイートする』3つのボタンに、数多の共有先がある AddThis のボタン、関連ページを表示する Engageya という会社のウィジェット、そして上記のソーシャル・ネットワークに Pinterest を加えた4つの『フォローする』ボタンを貼っていた。

それにしても、置こうと思えば置けるボタンの数が夥しい。同じソーシャル・メディアでも違うボタンがあり、それぞれ違う役割を果たす。例として Facebook を挙げると、ウェブページについて良かったので推薦したいという意味の『いいね!』ボタン、ウェブページを Facebook 上で共有するための『シェア』ボタン、私信で『送信』するボタン、そしてウェブページあるいは会社や組織の Facebook ページを『フォローする』ボタンの4種が存在する。なお Google+ も似たように、『+1』、『共有』に『フォロー』の3種類のボタンがある。一方 Twitter の場合はリツイート(RT)があるが、サイトにあるボタンは、ページについてつぶやく『ツイートする』とサイトあるいは著者のアカウントをフォローするの2種。

たくさんのボタンが並ぶのは、どうも見た目がごちゃごちゃとする。ページをソーシャル・メディアで共有するためには AddThis のボタン1個ですむが、『いいね!』と『+1』の場合は、それぞれのソーシャル・メディアでコードを生成するなどして、ボタンは置くか置かないかのどちらかだ。しかし、統計を見ると、『いいね!』と『+1』はあまり利用されていなかった。そして置く意義もあまり見当たらない。確かに Facebook なり Google+ なりで、評価されているということだろうが、各ソーシャル・メディアで大々的に取り上げらて、多くの人々の目に留まることもなく、直接的に来訪者が増えるということもなく、検索エンジンの結果ページでの順位が上がるということもない。『いいね!』や『+1』ボタンが押されるよりも、実際にソーシャル・メディアで共有された方が、閲覧者を増やすという点で意味がありそう。

ソーシャル・メディアのボタンを省くということは、特に躊躇うこともなかったが、迷ったのが、関連ページを表示するウィジェット。これは、ページ末尾にサイト内の関連ページを表示して、来訪者を別のページに誘い、サイト内に留め、総閲覧数を増やすこと。これまで Outbrain, nRelate, Engageya の3社を実験的に導入して、ここ最近は Engageya を利用していた。クリック率は0.8%、つまり1000回ページが表示されたうち8回はクリックされていた。多いか少ないか、両論あると思うが、やはり場所を取るという理由で削除してみた。

ボタンを並べるのではなく、ページ共有は AddThis だけに任せ、ソーシャル・メディアのフォロー、および管理人宛の連絡先を示したページへのリンクを貼ることにした。サイト内関連記事をなんとかして表示することができれば良いのだが、これは後日の課題として残しておく。これですっきりしたが、一方で何となく寂しく思われる。数カ月後、またベタベタとボタンを貼ることになるかもしれない。