Google Drive と Chromebook

2012年4月25日

Google というと、検索エンジンというイメージが強いかもしれないが、最近はいろいろな分野に進出している。例えば、携帯電話であったり、ノート型パソコンの Chromebook であったり、フェイスブックに対抗するソーシャル・ネットワーキング・サイトの Google+ (plus.google.com) というように。

昨日 Google は新サービスである Google Drive (drive.google.com) のリリースを発表した。この Google Drive を利用すれば、文章や写真などのファイルをクラウド、つまり手元のコンピューターに保存するのではなく、インターネット上に保存し、インターネットに接続できる環境であれば、どのコンピューターやスマートフォンでも、ファイルを開き、編集し、保存できることになった。オンラインで編集・保存可能の文章や表計算用の Google ドキュメントは Google Drive に移行。また、コンピューターに Google Drive をコンピューターにダウンロードすることもでき、その場合、インターネットに接続していれば、コンピューターとクラウドにあるファイルが同期される。似たサービスに Dropbox や SugarSync が挙げられるので、ものすごく斬新ということではないが、これからはクラウド・コンピューティングの時代となることを示している。容量は5GBまで無料で Google ドキュメント形式のファイルはこの容量枠には含まれない。Gmail と Picasa 利用者であれば、それぞれ10GBと1GBが無料の容量なので、実質的には最低16GBが無料という計算になる。

Google Drive は、今後のインターネットおよびコンピューターに大きな影響を与えるだろう。Google Drive に対応したアプリケーションがあるので、画像ファイルの編集なども行える。他に利点として挙げられるのは、複数の人々が、同時に Google ドキュメントのファイルを編集できること。でも、まだまだ Dropbox 対応の第三者アプリケーションの方が多い。これから、クラウドにファイルを保管するのが主流となるかもしれず、保管場所を提供する企業間の競争が激しくなることが予想できる。そしてこの競争で優位になるには、容量やアプリケーションがいかに充実しているかが、重要となるだろう。そして多数の自社プログラムやアプリケーションを誇る Google は有利な立場にいるとも言える。

このクラウド化は、ほぼウェブ、つまりはブラウザを通して使う Chromebook にとっては、欠かせない存在だろう。これまで Chromebook を使ってすることといえば、インターネットでウェブサイトを閲覧したり、メールを確認することくらいだった。例えば Chrome 対応の写真加工アプリケーションもあるが、これまでは、外付けハードディスクを利用したり、一時的に Chromebook にファイルを保存したりしていたが、今後はGoogle Drive に保管している写真を加工したり、このサイトのファイルを更新することもできる。常時(超)高速インターネットに接続していて、ブラウザやアプリケーションという媒体を中心にコンピューターを利用し、短時間のみオフラインになるというのが、今後のコンピューターの前提になるのだろうか。現在の Chromebook は、そんな意味で、クローム・ブックでもあるが、同時に本格的なクラウド・ブックでもあり、クラウド・コンピューティングの魁的存在とも呼べるような気がする。

さて、上記のように利点も多そうだが、個人的な情報や全てのファイルをクラウドで保管する気にはなれない。これは、まだクラウドという、最終的に第三者が管理する空間に、すべてを委ねることに躊躇しているため。ただ、このサイトのファイルは、すでにクラウド(Dropbox)に保管している。なぜならば、ファイルはクラウド以外にも複数箇所にコピーを保管してあるし、ウェブサイトとしてインターネット上に公開しているので、もし何らかの理由でファイルが消去されたり、漏洩したとしても、さして問題とはならないから。もし Google Drive を使うとなれば、このサイトのファイル保管だろう。さて Dropbox から移行しようか、今後考えてみよう。