肥満対策に携帯電話でメッセージを送信

英国の陶器産業の歴史的中心地で、窯の街であるストーク=オン=トレントでは、市民の7万人が肥満状態。このように肥満人口が多いのは、英国民保健サービス(NHS)にとって、肥満に起因する病気の治療など、年間で約5千万ポンドの負担となっている。肥満対策にストーク市では、1万ポンドの予算を計上して、これから10週間、参加希望の500人の市民の携帯電話に、定期的にメッセージを送信するサービスを始めるという。メッセージの内容は「階段を使おう」、「野菜を食べよう」や「おやつやお酒には気をつけよう」など。

1万ポンドという費用に関して、またこのようなメッセージに果たして効果があるのか、賛否両論ある。携帯電話でメッセージを送信するという方法が、費用に見合うだけの効果があって有効なのか、そして、メッセージを見て、もうちょっと運動したり、食べたり飲んだりする量を減らす人が本当にいるのだろうか、疑問を抱く人も多い。これから肥満は英国で、社会的な健康問題となるから、対策が早急に必要。そのため、実験として意義はあるだろうか。