ベルルスコーニ首相、ベルギーにて言論統制?

2009年10月26日

ベルギーの首都ブリュッセル近くの大学町ルーヴェン(Leuven)での話。イタリア料理店を経営する Giuseppe Caprioli 氏は、イタリアの現首相ベルルスコーニ氏の行為を恥じ、店頭に La Repubblica 紙に掲載された10か条の公開質問状と「世界の市民よ、許したまえ」と英語で書かれた紙を貼った。

皮肉と言えば、Caprioli 氏が住む建物の住人に在ルーヴェン・イタリア名誉領事がいた。この名誉領事は張り紙を特に問題視していなかったが、ベルルスコーニ首相率いる政党の上院議員がルーヴェンを訪れたときにレストランを通り過ぎ、ブリュッセルの大使館経由で取り除くよう抗議。大使館から厳しい口調の電話を受けた Caprioli 氏だが、自分の窓であってベルルスコーニ首相の好きなようにさせることもなく、「除去しろ」という要求に耳を貸さなかったという。

ベルルスコーニ首相(あるいはベルルスコーニ首相の意を汲もうとしている人間)がこのような違う国の遠く離れた町でも言論統制と受け取られるようなことを試みているのには呆れる人が多いだろう。