ヨーロッパ:インターネットを一度も利用したことがない人々

毎日利用している身として、インターネットはなくてはならない存在。それでも、インターネットは比較的最近普及したので、インターネットなしでも充分に生活できる。下記の統計は欧州連合の統計局のサイトに掲載されていて、これまで一度もインターネットを使ったことのない16〜74歳の人々が人口に占める割合を%で表示している。

国名  
ルーマニア 54
ブルガリア 46
ギリシャ 45
キプロス 41
ポルトガル 41
イタリア 39
リトアニア 33
ポーランド 33
マルタ 30
スペイン 29
スロヴェニア 29
ハンガリー 28
ラトヴィア 27
チェコ共和国 24
アイルランド 21
エストニア 20
スロヴァキア 20
フランス 18
オーストリア 18
ドイツ 16
ベルギー 14
連合王国 11
フィンランド
ルクセンブルク
デンマーク
ネーデルラント
スウェーデン

ちなみに欧州連合加盟27カ国の平均は24%。およそ4分の1のヨーロッパ人が、インターネットを一度も利用したことがないという計算になる。一般的に東欧と南欧でインターネット未利用者が多く、北西欧ではインターネットが普及していて、生活の一部となっているという構図だろうか。それでも、英国やドイツやフランスといった西欧主要国でも、11〜18%の人々がインターネット未利用者。これからどんどんインターネットは利用されるだろうが、取り残される人の存在を忘れてはいけない。使いたくない人もいるだろうが、高齢者や低所得層など使えない人も多くいるはずで、どうやってより多くの人が使える環境を整えるのか、今後ヨーロッパの社会にとって課題となるだろうか。