カダフィ大佐の通訳者、倒れる

2009年9月26日

多くの国の軍隊の階級では特に上級ではない「大佐」でもリビアの指導者であるカダフィ氏は、カストロ氏やチャベス氏などと同様に長い長い演説で有名。国連総会で与えられた15分を遥かに過ぎる94分の演説を行ったが、その途中、同時通訳者があまりの長丁場に疲労困憊し、倒れてしまい、国連所属の通訳者が取って代わらなければならない事態になったという。

外交など、誤訳があれば即に大問題となりかねない場で、同時通訳するのは至難の業。特に同時に一字一句できるだけ正確に通訳するのは、あれこれ一番相応しい訳を考えたり辞書を引く時間がないので、翻訳と比べ物にならない。草稿もなく、次に何を言い出すか分からないカダフィ氏の演説を通訳するのは、本当に大変だっただろう。