肥満家族にスーパー教育

2011年4月26日

肥満が社会問題と認識されてからかなりの時間が経つが、どのような対応策が効果的なのか、まだまだ模索中というのが実情の英国。行政が指導すべきことなのか、それとも家族で「食育」が行われるべきなのか、いろいろな意見がある。

大都市のマンチェスター市と国民保健サービス(NHS)は、低所得層の多い地域から、7〜13歳の肥満児を抱える30家族に、10週間に渡る「食育」のコースを無料で提供することにした。1家族当たり400ポンド、合計1万2000ポンドが予算として計上されたという。

栄養についての知識についてや野菜や果物を充分に摂取するように教わるが、コースの一貫としてスーパーでの買い物も課題となる。地方自治体の予算が削られる中、このような税金の使い方が果たして有効なのか、そしてそこまでしないといけないのか、議論の的となりそうだ。

しかし現実問題として、英国での肥満問題はこれから更に深刻となるだろうから、このようなケースはもっと増えるかもしれない。