パリ | 地下鉄無賃乗車常習犯共済組合

2010年5月4日

パリに行くと必ず目にする光景に、地下鉄や RER の回転式の改札口を飛び超えたり、他人のすぐ後ろについて一人分の切符で改札口を抜ける人の姿があげられる。常習的に無賃乗車をする人が絶えず、パリの交通局は年間8千万ユーロの損失を被っているという。無賃乗車で捕まった場合、罰金はすぐ払えば50ユーロ、そうでなければ72ユーロ。

そこで地下鉄の無賃乗車の常習犯は保険がわりに数人単位で集まって、いわば共済組合を結成している。月当たり5ユーロないし7ユーロを醵出して、メンバーが捕まれば罰金分の金額を支払う仕組み。友人や学生や職場の同僚などで、小さなスケールで行うことによって、発覚しにくいらしい。