短評・演劇 | Deathtrap

2010年11月14日 | 演劇鑑賞:2010年10月22日

1970年代、米国東海岸に住むミステリーを手がける有名劇作家 Sidney Bruhl の家が舞台。Bruhl は心臓の弱い妻と2人暮らしで、部屋の壁には様々な武器が飾られている。最近ヒット作がなく、悶々とする日々だったある日、大学の教え子から原稿を受け取った。封を開け読み出すと、止まらない。素晴らしい作品であることが分かる。これは、殺人を犯してでも欲しい作品。早速この学生に電話をかけると、喜んで訪問に来るという。そして原稿の他にはカーボン・コピーがあるだけ。劇作家はコピーを受け取ったが、原稿も持ってくるよう命ずる。さて、次のヒット作を手に入れるために Bruhl はこの学生を殺すのだろうか⋯⋯。

コメディー・スリラーなので、あっと驚く展開が数回あり、笑える場面も多くある。登場人物は5人、そして舞台はこの家だけだが、テンポあって話がよくできているため、逆に劇に集中することができる。

言葉遊びの側面もあり、Bruhl を演ずる役者が結構早口なので、英語をよく理解できるほど楽しめる劇。