読書日記 | 『諸子百家 : 儒家・墨家・道家・法家・兵家』

2010年12月8日

今後、長い歴史を誇る中国とインドが超大国となれば、必然とこの2文明の古典が脚光を浴びることになると思う。もし現在の欧米の思想の根底にギリシャとローマに育まれた古典があるとすれば、中国の場合は春秋戦国時代の諸子百家となるだろうか。この本はそんな時代に出現した人物像と思想がそれぞれ短く語られている。

全く知らなかったが、ここ数十年、発掘などで次々と簡牘とそれに書かれた作品の存在が明らかとなっている。そして今後とも発見が期待できそう。読み易く書かれていて、研究の現況を素早く把握するには最適な本。やはり一冊の本に詰め込める情報量は限られているので、読了後は各思想についてもっと専門的な書を手に取りたくなった。