映画短評 | Up in the Air; It’s Complicated; Avatar

2010年2月1日

寒くてあまり外出したくない日に映画鑑賞はぴったりということで、週末に映画3本を観てきた。当初は Avatar のみを観るつもりだったが、3Dで上映しているのはブリュッセル郊外の大型映画館だったので、時間のあまりなかった土曜日はまず都心の映画館でジョージ・クルーニー氏主演の映画 Up in the Air を鑑賞。日曜日の昼を少し回った頃、張り切って郊外の映画館に行ったところ、Avatar の午後の券はすでに完売していて、結局午後8時45分の上映開始の券を買い、時間を潰すため、ついでに It’s Complicated も観た。

Up in the Air はアメリカ国内を駆け巡る男の話。常に飛行機で移動していて、飛行場のロビーやラウンジ、そして宿泊するホテルが彼の家。そしてマイル数が人の社会的地位を決めているような感がある。そのため、原作の小説、そして映画も日本語では『マイレージ、マイライフ』と言うらしい。さて、この人の仕事は会社に代わって従業員にクビを言い渡すことで、ちょっと暗いユーモアが漂う。それよりも、なんとなくこの映画はアメリカン航空の宣伝かと疑ってしまうところがあり、話の筋と登場する俳優の演技は上手かったが、もう一度観たいとは思わなかった。

It’s Complicated は離婚した男女が、ふとしたことでまた付き合いだしてしまうという設定のコメディーで日本語の題名は『恋するベーカリー』。ドタバタ劇のようなところがあり、大笑いできた映画。メリル・ストリープ、アレック・ボールドウィン、スティーブ・マーティン3氏の演技は良く、数回観ても飽きないと思う。ただ Up in the Air や Avatar にあるような社会的背景や現代世界への警鐘あるいは皮肉と言ったような深い意味はあまり探れないかもしれないが、純粋な娯楽映画として充分に楽しめる。

Avatar は世界中で興行記録を塗り替えている映画。話の筋は最初の数分で推測できるので、「あっ」と驚く結末はないが、3Dそして風景の美しさと壮大さには目を奪われた。環境問題の提起や現在のアメリカの戦争や外交に対する批判とも読み取れるし、そう理解してもいいだろうが、それよりも3D映画がこれから主流になる先駆けの存在というのが重要な点だと思った。