スキー世界選手権:男子滑降

2011年2月12日

観ていてハラハラする、それでも観たいスポーツの中にアルペン・スキーの滑降があげられる。落差と速度に迫力があるため。そして一発勝負なので、多くの選手に優勝あるいは入賞する機会がある。通常、英国では有望な選手がいないためか、ウィンター・スポーツは地上波ではあまり放送されない。しかし BBC のウェブサイトで Garmisch-Partenkirchen で開催されている世界選手権の中継があったのでついつい引き込まれるように観てしまった。

滑降の場合はどの順番で滑るかで結果が左右されることがある。特に今回のように天気が良く、陽が昇り気温が上昇する場合は、早い方が有利となる。テレビの解説者によれば、アメリカの Miller 選手はこのような状況では、優勝者は10番以内のスタート選手になると言っていたという。その予想は的中し、優勝したのは10番目に滑ったカナダの Erik Guay 選手。Guay 選手のコース後半のスピードはすごかった。これまでアルペン・スキーというと、多くのヨーロッパの選手にアメリカの選手が数名という勢力だったが、カナダは去年のバンクーバー五輪のためにアルペン・スキー選手の育成に力をいれた。オリンピックのときは結局メダルはなかったが、今回は成果を出したことになるだろうか。3位も早めの9番目に滑ったイタリアの Innerhofer 選手。そして2位は18番目という不利なスタートでも0.32秒差に迫ったスイスの Cuche 選手。

《蛇足》久し振りに五輪以外の大会を観たので、懐かしいと思ったのは紫色で牛の形をした Milka というチョコレートの宣伝の巨大風船。