3月27日に春が来た

もう随分前のような気がする2016年3月27日に春が来た。

折節とは移り変るものであり、英国の場合、一朝一夕には変わらず、空の色が日々鮮やかになり、花が咲き芽が出るのが「春」なのだが、やや鈍で無風流な人間である私に春の訪れを告げるのは、復活祭、夏時間への移行、そしてオックスフォード大学対ケンブリッジ大学のボート・レース。通常これらが同日になることはない。しかし今年は違った。全て重なり、その日が2016年3月27日の日曜日だった。

キリスト教徒ではないので、復活祭は信仰という面では、私個人には関係ないが、毎年節目だと思っている。冬時間に移行する秋は気が滅入るが、逆に夏時間への移行はなんとなく楽しい。しかし、たかが一時間、されど一時間、大抵最初の数日は時差ボケ状態に。

ボート・レースのスタート地点であるパットニー近くに住んでいるので、オックスフォード大学対ケンブリッジ大学のボート・レースは、よほどのことがなければ行くようにしている。日曜日の朝、結構強い雨が降り頻っていたが、昼過ぎには雨も小降りになってきたので、帽子を被って行ってみることに。バスには乗らず、運動として歩いた。その途中に雷鳴轟き土砂降りにあって木の下で雨宿りしたが、それ以外は雨もなく、やがて晴れ間がのぞくようになった。

去年同様にスタートをよく見渡せるパットニー・ブリッジから観ると決めて陣取った。朝の天気が悪かったこともあっただろうし、また復活祭という理由もあり、さらに工事のためパットニーに停まる電車が運休となったせいか、前年に比べると、観戦客は少なかったと思う。

オックスフォード大学対ケンブリッジ大学のボート・レースのスタート地点であるパットニー・ブリッジからの眺め

これまであまり深く考えたことがなかったが、試合会場に足を運んで観戦するスポーツで季節を感じているところがある。春はオックスフォード大学対ケンブリッジ大学のボート・レース、夏はクリケットの試合とウィンブルドンのテニスというように。

そのうち、早足で英国の短い夏が近づいてくるだろう。