今日は何曜日?

新年の最初の2週間ほど、特に予定も納期もなく、結構ダラダラしていたのだが、1月中盤からはかなり忙しくなった。ニュースを観たり読んだりする時間もあまりなかったが、トランプ氏が米国大統領に就任して、なにかしら世界は終末の様相を呈してきたような⋯⋯。

フリーランスには自己管理能力が不可欠だが、私にはその能力が十分に備わっておらず、一度に大量の仕事が入ると、生活のリズムが乱れ、かなり不規則になってしまう。体調が悪くなれば、仕事のスピードも質も落ちてしまうのに、健康維持を怠り、できるだけ飲む量を減らそうとしているコーヒーを大量に摂取したり、普段以上に脂っこい物を食べたりする。そして、ちょっとインターネットで調べものをしていたら、いつの間にか、全く関係ないウェブページを閲覧していたりと、アクラシアの塊になってしまう。ストレスも体も太る一方。

一度狂うと、矯正に苦労するのが、睡眠パターン。もともと「夜型人間」なので、就寝時間が遅い。ロンドンだと冬の夜は長くて、午後5時には日が暮れて暗くなってしまうので、寝床に入る時間が更に遅くなることがしばしばある。天気があまり良くなかったせいもあるが、数日間、太陽を見なかった。もう何年も前になるが、冬をスウェーデンのウプサラで過ごしたことがあり、その時はまさに昼夜逆転の生活をしていた。さて、2日続けて朝5時くらいまで仕事をしたら、かなり疲れた。正確に言えば、疲労の回復速度が以前と比べて遅くなった。徹夜自体はまだそう苦にならないが、その後が大変。昔はどちらかというと体力よりも気力の問題だったが、今は気力よりも体力の問題。寄る年波には勝てずというところだろうか、体も心も中年である。

一人暮らしで、買い物以外にほとんど外に出ることがなく、テレビもあまり観ないので、曜日の感覚が鈍くなっている。納期があると、頭の中では

「あの案件は水曜日の午後3時までに納品のはず。そうそう、あと2件あって、あのやたら長いのは金曜日納品だけど、今のうちに着手したほうが良いだろなあ。残りのもう1件も、短い割には面倒くさそうで、結構時間がかかるかもしれない。納品は確か木曜日の昼⋯⋯」

と忙しくいろいろ考えている。徹夜したり、昼間に寝ていたりすると、疲れが溜まって

「あれ、今日は何曜日だったっけ?」

と分からなくなる。例えば月曜日を火曜日と思い込むのは、まだ良しとしても、火曜日を月曜日だと思い込んで計画を立てると、悲惨な状況に陥るだろう。幸い、コンピューターの画面の一番上に日付と時間が表示されているので、長い間混乱することはない。それでも一瞬ヒヤッとして、不必要に焦る。

今回はさすがに疲れたので、いろいろと見直さなければと思っているが、多分「これまで大丈夫だったから、これからも大丈夫なはず」という根拠もない慢心で、これからも同じようなパターンになるだろう。さて、そんなことをぼんやりと考えるよりも、洗濯やら掃除やら家事をしなければ⋯⋯。