時差ボケ

3週間ほどの日本一時帰国から、英国に戻って数日経った。しかし、時差ボケが治らない。数日経った現在の方が、ひどいような気もする。このようなことは全て「中年になったから」ということにしている。長時間のフライトを経て到着した日は、緊張感とカフェインの大量摂取でなんとか乗り切ったが、その後がいけない。英国の午後、つまり日本時間で深夜になってくると、だんだん眠くなってくる。午後8時を過ぎると、睡魔に抗うことができず、寝てしまう。ちょっと早すぎるかもしれないが、より大きな問題は起きる時間。午前3時過ぎには目が覚めてしまう。7時間ほどは寝ているので、睡眠時間としては十分だろうが、どちらかというと夜型人間なので、どうも変な感覚。もっとも、日常生活や仕事に差し支えないので、別に焦ったり心配しても仕方がない。まあ、そのうち、治るだろう。

おそらく個人差があるだろうが、私の場合、東に行くのと、西に行くのとでは、東に行く方が調整しづらい。英国から日本に行く方が、日本から英国に行くよりも難しいということ。東に行く場合、どう考えても頑張って夜更しするのは無理で、早く寝なければならない。例えば日本の午後9時は英国夏時間の午後1時で冬時間の正午。昼寝をしたり、すぐにどこでも眠れるような人ならば、大丈夫かもしれないが、私には無理な話。乗り物に乗ったらすぐに眠れる人は「いいなあ」と常々思う。一方、西に行く場合、頑張って夜更しすれば調整できる。例えば日本から英国に行く場合、英国時間の午後7時まで起きていようとすれば、日本時間の午前3時(夏時間)ないし4時(冬時間)まで起きていることになる。

だが今回、日本滞在時もほぼ毎日午後8時半頃には寝について、朝4時半頃に起きていた。何かおかしい。上記のように日本の方が英国夏時間より8時間先なので、日本時間の朝(つまり英国時間の夜)に眠くなるはずで、時差ボケを治すのに苦労するはずなのに、あっさりと日本時間での早寝早起きの生活となった。欧州発で日本に向かう便は、大抵日本時間の午前に到着する。ちょうど眠たくなるときに、2回目の食事が提供されて、着陸態勢に入る。そのため、ろくに眠れずに到着して、昼にはもう眠くて眠くて仕方がないはず。ロンドンからヘルシンキと名古屋・中部経由で札幌・新千歳に行ったのだが、その中の長いヘルシンキ〜名古屋のフライトで3時間ほど眠れたのが良かったようだ。この中途半端さが適量だったのかもしれない。一晩の睡眠時間としては不十分だが、時間を調整するにはぴったりだったようだ。

さて、3週間ぶりに戻ってきた英国・ロンドン。木々の緑は濃くなり、日の出が早くなっている。近くのスーパーは午前7時開店。店内で焼くパンが売られているので、散歩がてら朝食用にクロワッサンを買うのを、ここ数日の日課としている。朝早く起きるのも悪くない。