厄介なスコットランド土産

先月、大学時代の友人の結婚式に出席するため、スコットランドに行ってきた。結婚式だけではなく、ちょっとした同窓会にもなった素晴らしい機会だった。この旅については、いつか記事にまとめようかと思っている。

さて、題名の厄介なスコットランド土産とは⋯⋯現金が必要になるかもしれないと思って、パースのATMで引き出した10ポンド札。結局使わずにロンドンに戻った。

イングランドとウェールズで銀行券を発行しているのは、英国の中央銀行であるイングランド銀行 (Bank of England) のみ。スコットランドでは、写真にあるクライズデール銀行 (Clydesdale Bank) に、スコットランド銀行 (Bank of Scotland) とロイヤル・バンク・オブ・スコットランド (Royal Bank of Scotland) の計3行が、銀行券を発行している。ちなみに北アイルランドでは、4行が銀行券を発行している。もちろんこれらスコットランドや北アイルランドの銀行券も、イングランド銀行が発行した銀行券と同じ価値を持つ。

しかし、イングランド南部でスコットランドや北アイルランドの銀行券で支払おうとすると、時として露骨に嫌がられたり受け取ってもらえないことも。無知なのか、贋札だと思っているのか、面倒なのか。基本的にどこでもカード支払いなので、次に現金を使うのはいつ、どこになるかわからない。果たしてこの10ポンド札は無事にロンドンで使えるだろうか⋯⋯。

肖像画はスコットランドの国民的詩人のロバート・バーンズ。そんな人物の額に無限大の記号(?)を落書きした不届き者は誰だろう。