靴下を買う

先週末何か面白いことはあったか、と訊かれて⋯⋯記憶の糸を手繰ると、ほとんど何もしなかった、せいぜい靴下を買ったくらいだろうか。食料品を買いにスーパーに行った際、同じショッピング・センター内で靴下を買ったことが、イベントとして記憶に残るのはちょっと侘しい。

衣類品の多くは TK Maxx というブランド品が安く売られている店で買っている。発祥の地・北米では TJ Maxx なのだが、英国に進出した時に TJ Hughes という似たディスカウント・ストアがすでにあったため、名前を変えたらしい。衣服だけではなく、日用品も売っていて、これまでにもシャツや靴や革の鞄や石鹸・シャンプーやル・クルーゼのティーポットを買ったことがある。洒落っ気皆無の中年男だが、ついつい寄ってしまう店で、友人達には半分呆れられている。

あまり清潔な話ではないが⋯⋯靴下なんてどれでも同じだろうと、以前はとにかく安いのを買っていたのだが、汗かき体質なので常に足が蒸れてしまった。外出中に靴を脱ぐことはないし、一人暮らしなので諸人に迷惑をかけることもなかったが、帰宅すると自分でも不快になる異臭に苛まされることも。一度綿の比率が高い靴下を買ったところ、非常に快適だったので、靴下は値段よりも綿の割合を見るようになった。ただ、全体的に値段と綿の割合には相関性があり、綿の比率が高いほど値段も高い。

最低でも綿80%が欲しいと物色していたら、綿・化繊半々だったり、綿60%・70%台が主流。そんな中で綿88%の靴下を発見。3足のセットで£8.99。破格な安値ではないが Ted Baker という私のような者でも聞いたことのあるブランド。スマートフォンが普及して便利になったのは、その場で確認したり比較することができること。公式サイトで確認すると、似たような靴下が1足£9〜£15,3足セットで£25〜£29で販売されていた。それならば、ということで買った。帰宅後早速洗って翌日履いてみるとなるほど心地よかった。

どうであれ、靴下を買ったことを記事にするよりも、もうちょっと充実した人生を送りたいものだ。