寒さとムール貝

数日前までの2週間、結構ひどい風邪をひいてしまい、最近ようやく体調が回復したのを実感した。咳き込んだり、身体に疲労感があることよりも、集中力が途切れ途切れで、考えることが億劫になったことが堪えた。何事も通常の2〜3倍の時間を要した。風邪をひいて外出を控えていた間、ロンドンは何やら冬らしくなってきた。気温は11月の平均を下回っていて12月並みで、夜は冷え込んでいる。何か今年は風邪を多くひいているような気がする。

寒くなると食べたくなるものは、誰しもあるものではないだろうか。もちろん何を食べたくなるかは人それぞれ。風邪の後でもあるし、寒くなってきたので、精のつくものを食べよう⋯⋯と思って、スーパーを物色していたら、私にとって「寒くなると食べたくなる」ものの一つであるムール貝があった。

英国のどのスーパーでも似たような袋入りムール貝が販売されている。写真にあるように2箱で4ポンドだったのも買った理由の一つ。調理の方法は非常に簡単。ただ沸騰している湯に5分間漬けるだけ。ぐつぐつとする鍋、袋の中でムール貝がどんどん開く。5分経ったら、はさみで袋を開け、貝を皿に移せば良い。洗い物も溜まらず便利。そして味も悪くない。

例えばベルギーならフライドポテトを付け合わせにするだろうが、そこまで油っこいのはどうかと思い、添えるのはパンにした。